2014年11月26日

ラウンドアバウト講演会2014の様子

糸満市地域おこし協力隊の北村正貴です。

11月26日、農村環境改善センターで「ラウンドアバウト講演会2014」が行われました。

基調講演には名古屋大学大学院 環境学研究科教授の中村英樹氏を迎え、150名以上の参加者が2015年7月から糸満ロータリーで導入されるラウンドアバウトの社会実験に向け、機能と効果などを聴いていました。


ラウンドアバウトとは
環道車両が優先される信号のない交差点のこといい、速度抑制効果や無駄な待ち時間の解消、維持管理費の削減や災害時や停電時にも自立性を発揮できるもの


現在世界の主要都市では、この交差点を活用している場所が多く、その地域の入り口の目印やその街の名所のような役割も持っています。
日本では長野県に4か所、静岡県、滋賀県などで整備されており、現在の日本では社会実験を行っている地域が多々あります。

もちろん、長所もあれば短所もあります。
参加者からの質問で挙がったのは、「信号のない交差点になって歩行者は大丈夫か」というもの。
これに関して中村氏は「要注意事項としてやはり歩行者の通行には十分、考えていかないといけない。しかしながらラウンドアバウトは車を運転するものと歩行者が交通ルールを守ることによって効果が発揮されるものである。」と話しました。

ラウンドアバウト講演会2014の様子


当日、会場には糸満ロータリーの変遷と銘打った写真展示や市民活動支援センターと地域おこし協力隊が設けた、「ラウンドアバウト体験ブース」も併設しました。
このブースは大きなパネルを4方に設置し、その面々にパノラマで撮影(新世界映画祭実行委員会:小林嘉則氏提供)した糸満ロータリーの写真を掲示し、歩きながらラウンドアバウトのルールを体験するというもの。

ラウンドアバウトのルールは3つ
1.右回り(時計回り)通行
2.ラウンドアバウト内優先
3.左の方向指示器しか用いない


ラウンドアバウト講演会2014の様子


私は、オーストラリアで生活していた時にラウンドアバウトを経験しています。
今思えばシドニーで見かけたものは、歩道を広く設け、運転手にも見晴らしを良くすることによって交通渋滞の緩和に繋げていました。
また、ラウンドアバウトの中央部の島と呼ばれるスペースには、
花や木が植えられていたり、モニュメントが設置されていたりと、
その街のスポットになっているような見栄えがとてもきれいな印象でした。

講師の中村氏が仰っていた
「ルールをみんなが守れば糸満でも充分に活用できる」

はその通りだと思います。

これは私の考えですが、今の交差点の仕組み(信号機があり、順番に進んでいく)ができたのは、
周りを観ずにスピードを出しすぎる人やあぶない横断をする人が増えたからではないかとも思いました。



先ほど記した3つのルールを守れば円滑に作用するラウンドアバウト。
2015年7月から実施される糸満ロータリーのラウンドアバウト社会実験が非常に楽しみです。

糸満市地域おこし協力隊
北村 正貴(きたむらまさき)
所管課:市民健康部市民生活環境課
〒901-0392 沖縄県糸満市潮崎町1丁目1番地
TEL:098-840-8123 FAX:098-840-8154
Mail:kitamura@city.itoman.okinawa.jp
Blog:www.iju-join.jp/chiikiokoshi/blog/4182/
Twitter:https://twitter.com/itoman_chiiki


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Posted by まちセン*糸満市市民活動支援センター at 18:00│Comments(0)まちづくり地域安全活動
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