EMドロ団子で豊かな海づくり@糸満漁業協同組合×南区ユイマール子供会

まちセン*糸満市市民活動支援センター

2016年09月03日 12:00

8月20、21日に開催された南部豊かな海づくり大会において、EMどろ団子づくりに励んだ大会環境部会と南区ユイマール子供会の皆さん。南区自治会の皆さんが本格的に加わったのは3年前からだそうですが、自分の住むまちの河川や河口、海域をきれいにしていこうとする取り組みは、平成16年度開催の南部豊かな海づくり大会がきっかけとなっています。当初は糸満漁業協同組合が主となり地域住民の皆さんを巻き込みながらの活動だったそうです。


「誰が遠くまで投げられるか競争しようぜ~」
「まだまだあるよ、楽しい!」
二学期に入り最初の休みとなる今日、南区と潮崎町の境の河口にかかる双子橋より約4000個のEMドロ団子を投入しました。
画像提供:EM研究機構さま

15年ほど前まで、双子橋から見るこの川は各家庭から排出された生活汚水とどこからか流れてきたゴミが常に浮いているという印象でしたが、今回、目凝らしてよく見ると水が透明なのに気がつきました。
そして、水の中を泳ぎ回る魚や水辺で羽を休める水鳥たち。
ふと幼い頃、この付近に差しかかった時に息を止めて歩いたことを思い出したのですが、今では匂いもありません。

EMどろ団子づくりから投入までの取り組みをリードしてこられた元組合参事の上原隆さんは、楽しみながら活動する子どもたちの様子に終始、目を細めていらっしゃいました。
「効果が見え始めたのは2、3年経った頃。
最初は組合の仕事の一つとして始めたのだが、活動を止めてしまうのはもったいないと、退職後も海好きな同期の仲間と一緒に続けています」
と上原さん。

実は皆さんの取り組みはこれだけではなく、毎週土曜日、さらに上流の糸満高校付近から0.5トンもの手づくりしたEM活性液を流しているそうです。
半年ほど前までは1トンの量を流していたとのことなので、通算624回、600トン以上!
資金や車両などは糸満漁業協同組合の援助を受けているそうですが、これらの活動を支えているのは母なる海への感謝と畏敬、「豊かな海」への憧憬の念ではないかと思いました。
その様子はコチラ! → まちセンFacebook
画像提供:EM研究機構さま

また毎年、参加されている近隣にお住いの二人の女性は、
「最初は半信半疑。
団子を投げ入れるだけなので、少しでもよくなればいいなとの思いでした」
と当時を振り返っていらっしゃいました。

前述の上原さん曰く、この活動以外にも河川近くにあった養豚場が廃業したことも一因になっているのではないかとのことですが、私たちの行い一つで美しい河川にも汚れた河川にもなるのだということを目の当たりにした取材でした。
@うえはら

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